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神戸・三宮の整体サロン Soleil 近藤 光の健康講座

民間療法の限界にチャレンジする整体サロンの院長が紹介する健康法

 「万病の原因は活性酸素である」という見解は、最近年における生物医学の共通の結論となりつつあるのは、ご存知の事かと思います。では、どのようにして活性酸素が発生するかを考えてみましょう。

① 呼吸(酸素呼吸)
 私たちの生命代謝を大胆に要約して表現しますと、次のようになります。
 口から摂取した食物を、肺から取り入れた空気(そのうちの約20%は酸素)で燃やす事により、生命維持に必要な物質やエネルギーを作り出しているという事になります。
 これは、自動車のエンジンでいうとシリンダーの中に取り入れたガソリンを空気と混合し、点火プラグで発火させ燃やす事により、必要な駆動エネルギーを生み出す事に例える事が出来ます。
 この場合、副産物として「排気ガス」が出ることになりますが、この排気ガスがちょうど「活性酸素」に相当すると考える事が出来ます。
 私たちは酸素なくしては数分間と生きていけませんが、取り入れているこの酸素の約2%が活性酸素になるといわれています。
 
② ストレス
 体内における活性酸素発生の最大の要因の一つがストレスであるといわれています。「ストレスがいろいろな病気を引き起こす」とはよく知られていますが、これもその原因は活性酸素の発生にあります。
 ストレスがかかったとき、例えば私たちが非常に恐怖感におそわれたとき顔面が蒼白となります。つまり、このような時は体の表面の血管は収縮していることになります。
 ところが、そのストレスが去ったとき再び血管に血が流れ出す事になります。このように、一度収縮した血管が再び開いて血液が流れ出したとき、多量の活性酸素が発生する事が分かっています。このような現象を虚血・再還流による活性酸素の発生と呼んでいます。
 
③ 飲酒
 飲酒が過ぎると肝臓病や糖尿病になりやすいといわれていますが、その原因もやはり飲酒が活性酸素の発生をもたらす事にあります。肝臓でアルコールが分解されるときも活性酸素が発生します。
 会社の仕事でストレスを受けたため、かえりにヤケ酒を飲んだりすると活性酸素のダブルパンチを受けることになるというわけです。

④ 喫煙
 タバコを吸い過ぎると肺がんになりやすいといわれていますが、これもタバコを吸うと活性酸素が発生するのが原因です。1本のタバコを吸うだけで、体には100兆個の活性酸素が発生するといわれています。 ストレスはかかる、酒は飲む、タバコは吸うというのが現代のサラリーマンの大半の現状でしょう。

⑤ 化学物質
 毎日のように排出される工場の煤煙や車の排気ガスなどの公害ガス(NOx、SOxといわれる窒素酸化物や硫黄酸化物)は、有力な活性酸素の発生源です。また、自動車、特にディーゼルエンジンの排気ガスは、活性酸素を発生させ、喘息の症状を悪化させたり回復を阻害している要因であることは明らかで、大気汚染が深刻な都市部では、子供たちの喘息発生率が農村地方の子供に比べて六倍も高いことが知られています。

⑥ 激しいスポーツ
 激しいスポーツは、その分だけ多くの酸素を消費する事になります。多くの酸素消費すると結果として多くの活性酸素が発生する事になります。
 スポーツ選手は筋骨隆々としていていかにも強そうに見えます。あのように逞しい体の持ち主だからきっと病気などしないだろうと思われるのですが、実際は簡単に風邪を引いたり、またなかなか治らないという人が多いのです。
 それというのも、スポーツ選手は普段あまりにも激しいトレーニングをしているため活性酸素によって免疫力がかえって低下していることが多いからです。
 では、活性酸素があまり発生しないように運動するにはどうすればよいかということですが、自分のエアロビック(有酸素運動)レベルを超えない程度に運動する事が大切となります。エアロビック(有酸素運動)というと、ついジムやダンス教室でやっているエアロビクス運動を想像しがちですが、大抵の場合、あの運動レベルは有酸素運動には高すぎます。汗をかいて体を動かせばいい運動をしたという気持ちになるのですが、実は無酸素運動で活性酸素をどんどん生産していることになるのです。せっかく気持ちよい汗をかいても、人生を短くしているだけなのです。
 では、どのようにすれば、自分自身にあった有酸素運動が出来るのでしょうか。それは、心拍計を身につけ、数値により客観的データとして運動強度を把握しながら運動することにより可能になります。運動強度70%を超えないレベル(エアロビックレベル)で運動すれば、活性酸素の発生を押さえながらも、安全に脂肪を落としダイエットする事も可能です。心拍数の計算については、「ダイエット」をご確認ください。

⑦ 細菌・ウイルスの感染
 あなたの体に細菌やウイルスが侵入してきたとき、生体はこれらの侵入者からあなたを守るため、あなたの体の自衛軍である好中球(白血球の一種)から活性酸素を放出させて、彼らに対して攻撃をしかけます。
 この際、時には活性酸素を作りすぎる結果を招くことがあります。このとき、そのつくりすぎた活性酸素によってあなた自身が病気に追い込まれることになるのです。
 例えば、結核菌があなたの体内に侵入して来たとしましょう。その際、あなたの体を守るため好中球は、活性酸素をミサイルとして発射して結核菌の攻撃に取りかかります。このとき作られすぎた活性酸素がやがてはあなたを結核という病気に追い込むという事になるのです。

⑧紫外線
 私たちには虫干しという習慣があります。その目的は、布団や衣類を日光に当てて殺菌消毒しようというものですが、この紫外線のもつ殺菌効果も活性酸素の作用によるものです。しかし、布団などに発生した活性酸素は、すぐに消えてしまいますし人体に吸収される事もありませんので問題はありません。問題となるのは、日光による日焼けの方です。毎年夏になると日光浴に出かけ全身真っ黒に焼く人がいますが、これも度が過ぎると考えものです。紫外線を過度に浴びると皮膚ガンなどにかかりやすくなるからですが、これもその原因は活性酸素による発ガン作用によるものです。
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