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神戸・三宮の整体サロン Soleil 近藤 光の健康講座

民間療法の限界にチャレンジする整体サロンの院長が紹介する健康法

体内時計は、太陽の光を浴びると電波時計のように、正確な時間に自動補正されるからです。

 私自身、5年ぐらい昼夜逆転した夜勤の生活をしていました。最初は、特に問題はなかったのですが、ジワジワと来て、最後はめまいや耳鳴り、発熱など、病気になりました。学生時代は健康優良児だったので、自分でも考えられないほどの不健康な状態でした。もちろんストレスもあると思うのですが、今思えば、昼夜逆転の生活も一つの原因だと思います。

 さて、どうして昼夜逆転した生活がいけなかったのでしょう?私は、夜型生活をすると、体内時計もそれにあわせて調整されると思っていました。毎日朝8時に寝て、昼の3時に起きる生活を続ければ、7時間睡眠時間は確保されるのだから問題ないと思っていたのです。地球で言えば、日本の反対側のリオデジャネイロ(12時間の時差)に住んでいるのと同じと思っていました。
 
 でも、本当は違いました。人間の体内時計は、実は25時間なんです。

 なんで、25時間というのがわかったかというと、ドイツの生理学者アショップさんという方が、外界からの情報を一切シャットアウトした部屋(テレビやラジオ、時計、太陽の光など一切ない状態)で、人を1ヶ月生活させた実験を行ったんです。その結果、人は外界からの情報が一切ない状態で自由に生活すると、睡眠や起床、体温の変化が25時間の周期で繰り返されることがわかったんです。

 1ヶ月もそんな閉じ込められた状態に耐えられた人もすごいとおもうのですが・・・。

 話を元に戻して、人間の体内時計の1日は25時間です。でも、太陽の刻む1日は24時間で、1時間の誤差が発生します。本来なら、25日たつと、毎日のずれが積み重なって人間の体内時計と太陽の周期の差が24時間(1日分)あくはずですが、体内時計はいつの間にかリセットされて、人間は太陽の周期にあわせて生活しています。

それは、人間の体内時計は、太陽の光によってリセットされているからです。

 太陽の光を浴びると、目から入った光線が脳の視床下部というところに届きます。この視床下部は、呼吸や心拍数、体温、血圧、ホルモンの生産などの体内の重要な機能をつかさどっているところです。視床下部の中にある体内時計の調整を行っているところに太陽光線が届くことにより体内時計を太陽の周期(24時間)ほうにあわせるのです。特に太陽光線の中でも青色の光の波長がこの働きをします。

 また、光の情報が視床下部のすぐ上にある松果体といわれるところに伝わると、眠りをコントロールするメラトニンというホルモンの分泌を減少させます。さらに副腎からは細胞を活性化させるステロイドホルモンが分泌されて、神経が活動にふさわしい状態、すなわち日中の交感神経優位の状態に切り替わります。
私は勤務先から家に帰るまで、日の光を浴びなれば良かったのですが、そういうわけにもいきませんでした。朝日は気持ちがいいので、好んで浴びておりました。ということは、体内時計は日々リセットされ、知らず知らずに日本の標準時に合わせられていたんですね。

 北欧諸国で白夜のある地域では、白夜と反対に太陽が昇らない期間があります。この場合、この太陽光に含まれている青い光線を浴びることにより、体内時計を調整し不眠を解消する方法を行う治療もあるようです。

 そういえば子どものころ、母が夜型はダメだとか、夜型を朝型に戻すには朝日を浴びなさい!ということよく言っていたのを思い出したました。経験で体内時計のリセットの方法を知っていたのかもしれません。

 いずれにしろ、文明が発達する過程で、火は重要で大切だったわけですが、やはり日が昇ると起きて、日が沈むと休むという動物本来の生き方がよさそうです。人工的に作られた夜型の生活は、生きていくうえで好ましくないようです。
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