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神戸・三宮の整体サロン Soleil 近藤 光の健康講座

民間療法の限界にチャレンジする整体サロンの院長が紹介する健康法

2000年9月23日 天候:雨後曇り、ところにより一時雨 走行距離:142km

 今日は、雷で深夜に起こされました。滝のように猛烈な雨が降っていました。まだ早いので、また寝ることにしました。

 しかし、4時ごろまたおこされました。今度は人の声。岩国基地に駐留するアメリカ人でした。ユースの側に登山道入り口があり、どうやら訓練で登るらしい様子でした。「訓練も大切だが、早朝なんだから静かにして欲しい」と思いつつも寝ることに専念しました。雨はやんでいるようでした。
 
 6時にスタートしよう!と思っていましたので、5時に起きました。しかし、また雨が激しく降って来ましたので、少し様子を見ることにしました。軽く食事をとり、荷物の防水作業を行ってから、BIKEの整備をしました。今回は昨日夕食後、ハンドルバーの左のブレーキレバーが付いてるバーが、コキコキと少し動いている事に気づいてので、ジョイントの占めつけネジを増し締めした。あと、チェーンを掃除して、チェーンオイルを塗りました。防水作業については、そんなに大げさではなく、大きなごみ袋に装備を入れたり、雨の日に使うものをとりやすいようにパッキングを少し変更しました。(その後は、毎日雨を前提としたパッキングのままにすることにしました)
 
 ユースのもう一人の宿泊客のおじさんもサイクリストでした。GTのMTBに乗るおじさんは、自分の力で旅がしたくなり旅に出たという。おじさんは昨日下関方面から走ってきて、本日は尾道からしまなみ海道を抜けたいとの事でした。私のBIKEを見て、タイヤが細いこと、フルサスであることに驚いていました。

 空が明るくなってきたので、小雨になるまで、私は待つことにしました。おじさんは距離を稼ぎたかったらしく、しまなみ海道が自転車で渡る事が可能とわかると、早々にスタートしていかれました。
 
 8時ごろに雨がやみかけたので、今日はゆっくりめでしたがスタートしました。予定では、桜井戸に行ってから、いったん引き返して内陸に入り寂地川にいってから山口市に抜ける計画でした。

 岩国の米軍のベースの近くを通る頃、また雨が厳しきなってきました。昨日以上に気温が下がって、今日は厳しい感じでした。一段と雨が激しくなったので、コンビニに入って休むことにしました。道路は雨水で、川のようになっていました。
 
 コンビニの軒下に自転車を止めましたが、雨が激しく軒の意味がなかったです。サンドイッチとオレンジジュースを買いましたが、食べるところに困りました。当然、店内で食べるわけにはいかず、外に出たのですが、どこもびしょびしょでした。仕方なくたったまま食べました。こんなときミニストップのように店内に食べるところがあるとありがたいなと思いました。

 外で、食事をしていると、海兵隊のシールをバンパーに貼った車が多く出入りし、ベースが近いことを感じさせました。待っていても仕方がないので、10分ほど休んでスタートしました。海岸沿いの道路を西へ西へと走りました。

 そこから、1時間ほど走って海岸から登りを登りきって開けたところに桜井戸はありました。この井戸も生活用水として古くから住民に親しまれてきただけに、住宅街の裏側で中学校の近くにありました。現在は飲用不可なのは残念!!

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 次は寂地川です。来た道を引き返して、錦帯橋までもどって、187号線をひたすら北上していくコースでした。

 ところが、錦帯橋までは順調に行ったはずが、その後どこかで道に迷ってしまい、玖珂町まで来てしまいました。どうやらJR新岩国駅のところで、道を間違ったようです。JR新岩国周辺に戻り、コンビニで雨宿りしながら食事をし、計画を練りました。

 ホストさんがやさしかったこともあり、岩国YHに戻ってもう1泊という考えが頭を過っり、寂地川は次回にして今回はパスしようとも考えました。しかし、その弱い心をふりきって、寂地峡を目指し走ることにしました。

 道は、ゆっくりででしたが延々と登っていました。周囲の住宅はどんどん少なくなり、山がどんどん深くなっていく中、川沿いの道をひたすら登っていました。天気も回復し、日が差し始め、少し暖かくなってきました。

 しかし、走っても走っても寂地峡はいっこうに近くにならない思いがしました。錦町まで走ったら休みを入れようと思っていましたので、道の駅で休むことにしました。道の駅は、家族ずれでにぎわっていました。今日寝るところが確保されている人たちが、ちょっとうらやましかったです。

 夕方が迫っていたので、錦町地域振興課商工観光係に電話して、寂地峡について聴こうかと思いましたが、携帯が圏外で連絡がつきませんでした。J-PHONEは、こんなときつらい、渋谷ならピーク時でもOKなんだが・・・と思いました。
 
 道の駅の地図を見ると、寂地川の上流には五竜の滝があり「日本の滝百選」に選ばれていました。さらに温泉街も近くにありましたので、今度は五竜の滝を目指すことにしました。寂地峡方面へ、また延々と登っていきました。

 道は、どんどん細くなり険しさを増し、日はどんどん低くなっていきました。途中何回か、この道で合っているのか?と思い返すことがありました。とうとう、人家はほとんどなくなり、道を尋ねようにも尋ねようがありません。頼りは、突然出現する案内板のみです。
 かなりの時間、つづらおりの道を抜けて走りました。すると突然、動物の臭いがしだしました。なんと山奥に養豚場があったのです。人がいることがわかってちょっと安心しました。それからまた走っていくと、車の走行音が聞こえ始めました。地図を確認すると、近くを高速道路が走っていることがわかりました。現在地がなんとなくつかめて、またちょっと安心しました。
 
 それからしばらくして、やっと五竜の滝付近に到着しました。しかしその頃には夕闇が迫っていました。駐車場が整備されていて、売店らしき建物もありました。しかし、この時期で、この時間のため、当然開いていませんし、誰もいませんでした。

 奥に入っていくと滝や澤の音は聞こえるはじめました。ただ、写真を撮るのに良さそうなところはなかなか見つかりませんでした。巨大な岩の上には、ここまで来たよと言うことを示すためでしょうか、誰かが石をつんでいました。この時間になったら引き返そうと思っていた時間になりましたので、良い写真は撮れませんでしたが下ることにしました。

 登るのには時間がかかりますが、下るのはアッというまでした。人生を転げ落ちるのと同じです。昨日からの雨と涌き水で、道は所々濡れており、更に砂利もあるために滑りやすかったです。

 下って来て、五竜の滝の入り口のキャンプ場につきました。耳を澄ますと、水の音が聞こえてきましたので、その方向に向かうと、滝がありました。一昨日、ハンガーノックで苦しんだので、今日はパワーバーを食べながら写真を撮りました。ここが一番まともな写真が撮れました。

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 早々に写真を撮り終えると、来た道を引き返すことにしました。来たときは延々とした登りに挟まれた短い急な下りが2ヶ所のサンドイッチコースでしたので、今度は下りが多く、里まで早いと踏んでいました。

 しかし、思っていたよりも山奥に来すぎていため、里に下る前に、日はとっぷりと暮れてしまい真っ暗になってしまいました。道は林道で、街灯など当然ありません。非常に心細かったです。来る途中、キャンプ場が数ヶ所あるのは確認していましたが、当然この時期にキャンプしている人などはいませんでした。必死で下りましたが、里までは本当に遠かったです。真っ暗闇で、聴いたことのない蛙か虫が金属音のような鳴き声で鳴くので気味が悪かったです。風も吹き始め、なんとなく生ぬるいのが吹いたかと思うと、妙に冷たいのが突然吹いたりするで、余計に心細くなりました。いつものことですが登りだったので、そんなに登った気がしていないのですが、いざ下ってみると、ものすごい坂を登っていることに自分で驚きました。ちょっとツール・ド・フランスの山岳コースポイつづら坂を走っていた時には、テレビの場面が頭に浮かんで、ちょっとうれしくなりました。

 うれしくなったのもつかの間、いくら走っても里、いや人家のあるところまで戻れないでいることが心配になりだしました。どこかで道を間違えたのではないか?、パンクしたらどうしよう?暗くて道が見えないが、アスファルトが掘れていたらどうしよう?お化けが出たら?と心配が山済みになってきました。

 そこは一発根性で割り切って、カッ飛ぶことにしました。パンクやアスファルトの穴にはまるのも運命と割り切り、ペダリングに集中しました。途中、視界が利くところで、谷を見渡した際に、遠くのほうに蛍光灯らしき光がぽつんと見え、とりあえずあそこまでは走ろうと思ってからかなり走りましたが、その明かりまでなかなか到着しませんでした。
 
 どのくらい走ったはかわかりませんが、やっと森が終わり里にたどり着きました。先ほど見えた明かりは街灯だったらしいです。安心したのでギアを落としスピードを落とすことにしました。最初の人家から、観光案内所らしき建物まではそんなに距離はありませんでしたが、当然この時間には開いていませんでした。来る途中、もしどうしようもなくなったら交番で相談しようと思っていた確認していた交番まで走ることにしました。

 いざ戻ると、すぐと思っていた交番までは、意外と距離がありました。誤って通りすぎたかなと思った頃に交番に到着しました。
 交番はしまっていましたが、開けてもらって宿を聞きました。最初聞いた宿は土・日曜のため満室でした。そこで、おまわりさんの心当たりの民宿をあたってもらったところ、しぶしぶながらOKがでた民宿がありました。
 
 その民宿までは、かなり距離があり、また人家のない漆黒の闇の中を走る事になりました。寝るところが確保できていたので、少し余裕が出来て空を見上げると星が降ってきそうでした。本当に星に手が届きそうでした。しかし、先ほどから金属音で鳴く虫か蛙の声はえたいが知れず気味が悪かった。
 
 ちょっと距離はあると聞いていたものの、かなり距離がありました。また、真っ暗でどこに民宿があるかわからなくなったので民宿に連絡しようと思いました。しかし、また携帯が圏外で連絡が出来ませんでした。そこで、電話ボックスを探しましたが、電話ボックスもないし人家もありませんでした。温泉のある集落を通り越し、聴いていたところも通りすぎたので行き過ぎた事がわかりましたので、集落に戻りました。温泉は丘の上で、電気がついていましたので登って行きました。門は閉まっていましたが中に人がいらっしゃいましたので道を尋ねました。どうやら目的の民宿は、この丘の下の家らしいということでした。

 その民宿は、突然の訪問にもかかわらず温かく迎えていただきました。素泊まりの予定でしたが、何も食べていない事を知ると、ご好意で夕食にインスタントラーメンを作っていただきました。冷え切った体が温まって非常にありがたかったです。

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